十字架のろくにん 173話ネタバレ 「ヒーロー見参」

漆間だけが北見の思惑を知る

突破口があると言っておもむろに1人で外へ出て行った北見。その直後、何の予兆もなく北見は自爆攻撃をしかけました。漆間や川奈は、北見に別れの言葉すらかけることができなかったのです。しかしどういうわけか、漆間は爆発の直前、川奈に覆いかぶさるようにして爆風から守るような仕草をとっています。どうやら北見は外に出る直前、川奈のことを漆間に託すような言葉を呟いた模様。これにより漆間は、北見が捨て身の攻撃を仕掛けることを瞬時に察知したのかもしれません。

漆間はなぜ北見を止めなかったのか

北見の思惑に漆間が気づいていたのなら、なぜ漆間は北見を制止しなかったのでしょうか。もしかしたら漆間も北見の背中の傷が、処置してもどうにもならない深手であることに気が付いていたのかもしれません。病院内で北見の看病をしていたのは確か漆間だったので、漆間はその時に北見の重症さを知ってしまった可能性があります。

木部はどうなった？

爆発攻撃の後、川奈と漆間は北見の遺体を地面に埋めました。それをするほどの余裕があるということは、外にいたはずの木部の部隊は爆発に巻き込まれたということなのでしょうか？とはいえ、強敵に思われた木部がこんなにあっさりやられるとは考えにくいです。遺体を埋めている最中を襲撃してこないのも、なんだか納得がいかない展開ですよね。もしかしたら木部もそれなりに大ダメージを負っているのかもしれません。

第2章がスタートしてから、北見は割と重要な主要人物の1人でした。それなのにたった数ページの描写で誰も予期していなかった最期を迎えます。あまりにも唐突すぎる北見の死に戸惑った読者は多いことでしょう。

そもそも北見が漆間にここまで協力している理由も、これまで明確な説明はありませんでした。しかし今話では、北見が漆間に対してどういう感情を抱いていたのか、全て明らかになります。

ただ、北見の人生観や性格がわかったとしても、今回の死に方はあまりにも唐突すぎました。それだけ北見の性格が人とは違うことを意味しています。そこが北見のキャラが立つ一番の理由でもありました。北見は最後の最後まで変わった男でしたね。憎めない男です。